日勤のみで働きたい看護師へ!後悔しない転職先の選び方

看護師 転職 日勤のみ 体験談

「ママ、なんか怒ってるみたいで怖い…」

夜勤明けの私に娘がぽつりとこぼしたその一言が、胸に突き刺さって涙が止まりませんでした。

看護師歴9年。救急病棟でバリバリ働いていた私も、第一子出産を経て、育休明けに直面したのは”夜勤の壁”でした。夜中に走り回って、朝に娘を保育園へ。仮眠を挟んでまた出勤…体も心も限界だったんです。

あの日、保育園のお迎えで娘に言われた「ママ、なんかいつも怒ってるみたいでこわい」という言葉に、帰り道で号泣したのを今でも覚えています。

“夜勤は当たり前”と思い込んでいた私に、転職支援サービスの担当者がかけてくれた一言。

「夜勤をやめたら、看護師じゃないって誰が決めたんですか?」

その言葉に背中を押され、私は「日勤のみ・残業なし・土日祝休み・ママ看護師が多い職場」という条件で転職活動を開始。紹介された訪問看護ステーションは、時間の流れがやさしくて、不安も吹き飛ぶほど魅力的な職場でした。

転職後の生活は一変しました。朝は笑顔で「いってきます」、夜は家族で食卓を囲み、お風呂に入り、娘の寝かしつけもできる。

仕事面でも、訪問看護で感じる”生活に寄り添う看護”のやりがいは、病棟時代には得られなかったものでした。

給与は少し下がったけれど、娘に「ママ大好き」と言ってもらえる今、心から転職して良かったと思っています。

夜勤で家庭が壊れかけている…子どもやパートナーと過ごす時間がない…そんな風に感じている看護師さんへ。まずは、スマホで情報収集することから始めてみてください。選択肢があるだけで、心が少し軽くなります。

この記事では、「日勤のみで看護師が後悔しない転職をするための方法」を詳しく紹介していきます。あなたらしい働き方を取り戻すヒントになれば幸いです。

看護師 転職 日勤のみ

看護師が「日勤のみ」で転職したくなる理由とは

夜勤明けのボロボロな体。すれ違う家族との時間。そんな現実に直面したとき、多くの看護師が「日勤だけで働けないか」と考え始めます。特に子育てや介護、体調不良などライフステージが変化する中で、「夜勤のある働き方」に限界を感じている方は少なくありません。

夜勤のストレスと体力面の限界が原因

夜勤は想像以上に体力を消耗します。特に救急病棟や急性期病棟などでは、夜中でも患者対応が途切れることなく続きます。勤務後は睡眠時間が不規則になり、慢性的な寝不足やホルモンバランスの乱れに悩まされる方も多いです。

不規則な生活による健康悪化

「日中に眠れない」「休日も体がだるくて外出できない」——そんな状態が続くと、心身のバランスが崩れやすくなります。肌荒れや倦怠感、さらにはメンタル不調を訴える看護師も。特に30代以降は、回復力の差を実感する声が多く聞かれます。

家庭との両立が困難になるから

小さな子どもがいる家庭では、夜勤後の早朝に保育園の送迎、仮眠後の家事や育児と、休む間もない生活が待っています。夫婦間の負担も偏りやすくなり、「家庭崩壊寸前だった」というリアルな声も。夜勤によって夫婦関係や子どもとの時間が犠牲になるリスクもあります。

日勤だけで得られるメリットとは

日勤のみの勤務は、健康面・家庭面の課題を大きく改善する可能性を秘めています。

生活リズムの安定

決まった時間に起き、働き、寝る。そんな基本的な生活が送れるだけで、驚くほど心身が安定します。週末の予定も立てやすくなり、プライベートの充実にもつながります。

プライベート時間の確保

夕方に仕事を終えて、家族と一緒に夕食を囲む。子どもの宿題を見て、お風呂に入り、寝かしつける。そんな「当たり前の生活」ができるようになることは、働く看護師にとって大きな価値です。


看護師の日勤のみ転職、どんな職場がある?

日勤のみの働き方を選ぶ看護師にとって、どんな職場が現実的な選択肢になるのでしょうか?ここでは、代表的な3つの勤務先を紹介します。

クリニックや外来勤務

定時退勤が基本で子育て世代に人気

街のクリニックや病院の外来部門では、日中の診療時間に合わせた勤務となるため、基本的に夜勤はありません。定時退勤が可能で、週末は休診のところも多いため、子育て中の看護師や家庭との両立を望む人に非常に人気があります。

ただし、医療行為は限られており、スキルアップの場としてはやや物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

訪問看護のニーズが急増中

国の支援により待遇アップも

高齢化が進む中で注目されているのが、訪問看護の現場です。病院とは違い、患者さんの自宅を訪問して看護ケアを提供するこの仕事は、日勤帯で完結するケースが多く、柔軟な勤務体系も整いつつあります。

国の支援もあって、給与水準が上がっている事業所も増えており、未経験でも丁寧な研修制度があるところを選べば、安心してチャレンジできます。

介護施設やデイサービスも選択肢に

医療行為は少ないが対人支援にやりがい

介護施設やデイサービスなども、看護師の“日勤のみ転職”において有力な候補です。バイタルチェックや服薬管理が主な業務で、急変が少ないため、落ち着いた環境で働けるのが特徴です。

医療処置が少ない分、「人と向き合う看護」「寄り添う看護」にやりがいを感じる方にはぴったりの職場と言えるでしょう。


日勤のみの求人を選ぶ際の注意点

日勤のみで働ける職場は増えてきましたが、実際に転職するとなると「思っていたのと違った…」という後悔も少なくありません。ここでは、特に注意すべき2つのポイントを解説します。

夜勤なし=給料が下がるケースもある

年収や手取りの差を事前に確認

夜勤手当がない分、年収が下がるのはある程度仕方のないことです。夜勤ありの病棟勤務と比べて、手取りで月3〜5万円ほど差が出ることもあります。

そのため、求人を見るときには「月収」「賞与」「手当込みの年収」などをしっかり確認し、生活に支障がないかシミュレーションしておくことが重要です。必要であれば家計の見直しも視野に入れておくと安心です。

スキルアップの機会が少ないことも

研修や資格取得支援の有無を要チェック

クリニックやデイサービスでは、急性期のような医療処置の機会は少なく、看護技術が錆びついてしまう懸念もあります。「ブランクが長引くと再就職が不安」という声もよく聞かれます。

そうした不安を減らすためには、社内研修があるか、認定看護師や資格取得支援制度があるかを確認するのがおすすめです。訪問看護ステーションなどでは、研修体制が整っているところも多く、実践しながら成長できる環境が整っています。


後悔しないための転職活動のポイント

「本当に今、転職しても大丈夫かな…?」そんな不安を抱えたままでは、満足のいく転職は難しいもの。ここでは、後悔しないための実践的なポイントを2つ紹介します。

日勤でも好条件を狙うなら「訪問看護」

未経験OKの職場も増えている

訪問看護は、「日勤のみ」「高待遇」「スキル活用」の三拍子がそろった分野です。実は今、未経験OKの事業所も増えており、研修体制が整っているところも多数あります。

「いきなり一人で訪問するのは不安…」という声にも応えるため、同行訪問や定期勉強会などを取り入れている職場も多く、初めての方でも安心して働ける環境です。

また、在宅看護の知識や地域医療のスキルは、今後ますます価値が高まるため、将来的なキャリア形成にも役立ちます。

転職エージェントを活用するべき理由

条件交渉や非公開求人の紹介に強い

「求人はいっぱいあるけど、どこが自分に合っているのかわからない…」そんな時は、看護師専門の転職エージェントを頼るのが得策です。

面接日程の調整や履歴書の添削、希望条件の交渉まで代行してくれるため、現職で忙しく働く看護師にとっては大きな味方になります。

また、公開されていない好条件の求人(非公開求人)を持っていることも多く、自分だけでは見つけられない“穴場の職場”と出会える可能性もあります。


日勤のみで働く未来へ|看護師としての新しい選択肢

日勤のみの働き方を選ぶことは、単なる“妥協”ではありません。それは、あなた自身と、家族、そして人生の質を見つめ直す「新しいキャリア選択」です。

ライフステージに合わせた働き方が可能に

結婚・出産・介護に柔軟に対応できる

看護師という職業は、本来とても柔軟性の高い職種です。日勤のみで働ける職場を選べば、子育てや介護といったライフイベントにも無理なく対応でき、家庭も仕事も両立しやすくなります。

例えば、訪問看護ステーションやクリニックの中には「時短勤務」や「曜日固定」などを取り入れている職場もあり、将来の生活設計にもフィットしやすい環境が整っています。

キャリアと家庭の両立を目指すあなたへ

「仕事が続けられない」不安を解消

「このまま夜勤を続けたら、いつか体も心も壊れるかも…」そう感じたときが、働き方を見直すチャンスです。実際、夜勤をやめてから「笑顔で過ごせる時間が増えた」「家族との会話が戻ってきた」と話す看護師は少なくありません。

転職は勇気が要りますが、「今の生活を守りたい」という思いがあるなら、その一歩は決して無駄になりません。日勤のみでも、やりがいも収入も、そしてプライベートもあきらめない働き方がきっと見つかります。

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