【転職で送迎もOK】ママ看護師が日勤のみ職場に変えてよかった話

看護師 転職して子どもの送迎に間に合った 体験談

「ママ…また遅かったね」

6月の夕暮れ、保育園の門の前で薄暗がりの中ぽつんと立つ息子。その姿と言葉が、私の心を打ち抜きました。

私は急性期病棟で夜勤ありの正社員。17時半が定時でも、タイムカードを押すのはいつも19時過ぎ。保育園には閉園ギリギリで駆け込み、何度も保育士さんに頭を下げる毎日。疲れきった私を見つめる息子の目は、どこか冷めていて――。

「この働き方、本当に続けていいの?」
どれだけ患者さんに感謝されても、家族の笑顔が失われていく現実に違和感を抱くようになったのです。

そんな私が思い切って転職したきっかけは、スマホでの何気ない検索。「看護師 転職 子育て 両立」という言葉が、自分の中で引っかかって…。
そこからは驚くほどスムーズに、子育てに理解ある職場へ転職が決まりました。

転職後は17時には保育園にお迎えに行けて、夕食も一緒に作り、笑顔でお風呂に入り、絵本を読んで「おやすみ」を言える毎日。

刺激のある急性期から離れたことで物足りなさもありましたが、何より「母としての時間」に満たされている今、後悔はありません。

「転職は怖い」と思っているあなたへ。
でも、あなたの笑顔と、子どもの笑顔を取り戻せる可能性はきっとあります。

この記事では、看護師が子育てと両立できる職場へ転職するためのヒントや成功事例を、実体験を交えて紹介していきます。
あなたが一歩を踏み出すきっかけになりますように。

看護師 転職して子どもの送迎に間に合った

看護師の転職で子どもの送迎が叶った理由とは?

看護師が子どもの送迎に間に合う働き方を実現するためには、働く時間帯と勤務スタイルを見直すことが第一歩です。

特に「夜勤なし・日勤のみ」の職場へ転職することで、生活リズムが大きく変わります。これまで夕方にバタバタと駆け込んでいた保育園のお迎えも、転職後には余裕を持って行けるようになったというママ看護師の声は多くあります。

また、通勤距離も大きなポイント。自宅や保育園から近い職場を選ぶことで、送迎にかかる移動時間をグッと短縮。子どもとの時間を確保しながら、心にも余裕が生まれるのです。

ここでは、実際に子育てと仕事の両立を叶えた看護師たちが、どのようなポイントを重視して転職したのかを具体的に見ていきます。

夜勤なし・日勤のみの働き方が子育てと両立しやすい

夜勤があると生活リズムはどうしても不規則になり、保育園の送迎はもちろん、家庭の時間にも大きく支障が出ます。
一方で、夜勤なし・日勤のみの働き方は、朝から夕方までの勤務で終わるため、子どもの生活リズムと合わせやすいのが特徴です。

特に保育園や学童の利用時間は限られているため、17時〜18時までにお迎えが必要というケースが多いです。日勤のみの職場であれば、時間に余裕を持ってのお迎えも可能になり、子どもとのコミュニケーションもぐっと増えます。

実際に、外来勤務や訪問看護、クリニックなどの職場では日勤中心のシフトが組まれており、子育て中の看護師が多数在籍している例も。中には「お迎えシフト」や「早上がりシフト」が整備されている職場もあり、まさに子育て世代の味方といえます。

転職の際には、「夜勤なし」「残業なし」「定時退勤可能」などの条件を明記している求人を中心に探すことで、無理のない両立が実現しやすくなります。

夕方の保育園・学童の時間に合わせやすい

多くの保育園や学童保育では、お迎えのリミットが18時〜19時に設定されています。夜勤や残業のある職場では、この時間に間に合わず、延長料金が発生したり、子どもが最後まで残されるケースも。

しかし、日勤のみ・17時退勤の職場を選べば、移動時間を考慮しても十分に間に合います。特に「保育園の近く」「駅近」など、送迎を意識した職場選びが大きな効果を発揮します。

「お迎えに間に合わなかった日、泣いていた我が子の姿が忘れられない」
そんな経験をもつママナースにとって、勤務時間の見直しは家庭との両立に直結する重要ポイント。

転職先の面談では、「定時で退勤できるか」「シフトは固定か」「お迎え時間に間に合う職員が他にもいるか」といった点を具体的に確認しておくと安心です。

夜勤明けの疲労がなく家族時間が確保できる

夜勤明けの日は、身体も頭もヘトヘト。日中に寝たいけれど、子どものお迎えや家事が待っていて、まとまった休息が取れないというのが現実です。

結果的に、休日も疲れが抜けず、「子どもと過ごす時間なのにイライラしてしまう」という悩みを抱えるママナースも少なくありません。

日勤のみの働き方に変えることで、この“夜勤明けの反動”がゼロになります。毎日一定の生活リズムで過ごせるため、子どもとの時間に集中でき、気持ちの余裕も生まれるのです。

「毎晩一緒に夕飯を食べられるようになった」「子どもが“ママ、元気だね”って言ってくれた」
こうした変化は、看護師としてのやりがいと同じくらい、心を満たしてくれるものです。

通勤距離と勤務時間が転職のカギ

どんなに条件の良い職場でも、通勤に1時間以上かかるようでは、送迎時間に間に合わなくなることも。特に保育園の送迎が必要な子育て世代にとって、通勤距離は「勤務条件」と同じくらい重要なポイントです。

また、勤務時間もチェック必須。求人票に「日勤」と書かれていても、実際は残業が多かったり、シフトの融通が利かない職場も存在します。そうしたギャップを避けるためには、職場見学や面接時のヒアリングが非常に大切です。

「保育園から職場まで徒歩10分」「残業ゼロで17時には退勤」
このような環境が整った職場に転職できれば、送迎のストレスを最小限に抑え、家庭と両立しやすくなります

転職活動を始める際には、まずは自宅や保育園からの通勤圏内にある職場を地図でリストアップするのも効果的です。

送迎圏内にある職場の探し方

子どもの送迎を前提に職場を選ぶなら、保育園・学童・自宅から30分以内を目安にするのが理想です。朝は慌ただしく、夕方も交通状況に左右されるため、物理的な距離以上に「移動にかかる時間」を重視すべきです。

おすすめは、地図検索機能を活用して通勤圏を可視化すること。Googleマップや転職エージェントの「地図から探す」機能を使えば、保育園からの直線距離や通勤ルートが一目でわかります。

また、「送迎中の道順にある病院・クリニック・訪問看護」を優先的にリストアップしていくと、日々の移動もスムーズに。

職場見学の際は、「この距離感で無理がないか」「急な呼び出し時にすぐ対応できるか」など、リアルな生活動線に合わせてチェックすると安心です。

時短勤務制度を使える職場の特徴

子育て中の看護師にとって時短勤務制度の有無“実際に利用されているか”がポイントになります。

時短勤務が実際に活用されている職場には、以下のような特徴があります:

  • ママナースの在籍率が高い(制度の利用実績がある)
  • シフト相談が柔軟(時短勤務者専用のシフト枠がある)
  • 育児支援制度が周知されている(上司や同僚の理解がある)
  • 復職支援プログラムが整っている

面接や職場見学では、「現在時短勤務している方はいますか?」と直接聞いてみるのが最も確実。
さらに、スタッフルームの雰囲気や子育てトークが自然に出るかなども、制度の浸透度を見極めるヒントになります。

ママ看護師が選ぶべき転職先の条件とは?

子どもの送迎に間に合う働き方を実現したいなら、やみくもに求人を探すのではなく、「ママナースが働きやすい職場の条件」を知っておくことが大切です。

求人票の条件だけで判断してしまうと、入職後に「思っていたのと違った…」と後悔してしまうことも。大切なのは、実際に子育て中のスタッフが働いているかどうか、制度が使われているかどうかという現場のリアルです。

ここでは、ママ看護師が後悔しない転職をするために重視すべきポイントを、2つの観点から詳しく見ていきましょう。

子育て支援制度が充実している職場を選ぶ

「子育てと両立できるかどうか」は、制度が整っているかどうかにかかっています。特に重要なのは、育児休業後の復職支援看護・介護休暇の取得実績があるかどうか。

制度があっても「使いづらい」「周囲に遠慮してしまう」職場では、本当の意味で両立は難しいもの。制度の有無よりも“利用されている実績があるか”を重視しましょう。

以下のようなサポートがある職場は、特に子育て中の看護師にとって働きやすい環境です:

  • 時短勤務制度の利用実績が多い
  • 病児保育や育児補助制度がある
  • シフト希望が通りやすく調整が柔軟
  • 産休・育休後の復職率が高い

転職サイトや求人票でのチェックに加えて、職場見学でママナースに直接話を聞ける機会があると、よりリアルな情報が得られます。

育休明けもスムーズに復職できる体制

育休が終わった後の復職は、ママナースにとって最も不安なタイミングのひとつ。特に、子どもの急な体調不良や送り迎えの調整が必要な時期は、柔軟に働ける環境がなければ継続勤務が難しくなります。

スムーズな復職をサポートしてくれる職場には、以下のような共通点があります:

  • 育休前と同じ部署・業務内容で復帰可能
  • 育休復帰面談があり、働き方を事前に調整できる
  • 復職者専用の研修プログラムやOJT体制がある
  • ママナースの先輩が多く、相談しやすい風土

「ブランクがあるから不安」「いきなりフルタイムは無理かも…」という方も、復帰支援が整った職場なら、安心して再スタートを切ることができます。

転職前に「育休明けで働き始めた方はいますか?」と聞いてみると、その職場の本気度が見えてきますよ。

病児保育やシフト相談がしやすいか

小さな子どもがいると避けられないのが、急な発熱や体調不良。そんな時に頼りになるのが、病児保育制度の有無や、シフト相談のしやすさです。

病児保育施設と提携している病院やクリニックでは、「朝、子どもが熱を出しても休まずに済んだ」という声も少なくありません。職場がこうしたサービスに理解を示してくれているだけでも、大きな安心材料になります。

また、子育てに理解のある職場では、シフトの融通が利きやすく、「週3勤務」「午前のみ」など柔軟な働き方が可能です。

求人を見る際には、「急なお休みに対応できる体制」「子どもの都合での欠勤に理解があるか」など、シフト調整のしやすさや人員体制も事前にチェックしておきましょう。

訪問看護・クリニック勤務のメリット

子育てとの両立を重視するママ看護師の間で、訪問看護クリニック勤務が人気を集めています。その理由は、勤務時間が比較的安定し、突発的な業務が少ないという点にあります。

病院の急性期病棟では、緊急入院や残業が発生しやすく、予測不能なスケジュールに振り回されがち。一方で、訪問看護は利用者のスケジュールが事前に決まっており、時間管理がしやすいことが魅力です。

また、クリニックも診療時間が9時〜17時台が中心で、ほぼ定時で帰れる日が多いため、保育園のお迎えや家事の時間にしっかり対応できます。

さらに、訪問看護・クリニックでは子育て世代の看護師が多く在籍している職場が多く、互いにフォローし合える環境が整っているのも嬉しいポイントです。

日中シフトが中心で家庭と調整しやすい

訪問看護やクリニックの多くは、日中の勤務が中心です。夜勤や深夜の急患対応がないため、毎日の生活リズムを整えやすく、家庭とのバランスも取りやすくなります。

特に訪問看護では、訪問スケジュールが事前に確定しているため、朝・夕の保育園送迎や家庭の予定も立てやすいというメリットがあります。

また、クリニック勤務の場合、診療時間が明確に決まっていることが多く、「ほぼ毎日17時退勤」も実現可能。突発的な業務が少ないぶん、勤務終了後の家族時間をしっかり確保できます。

子育て中の看護師にとって、この“調整しやすさ”は心の安定にも直結します。家庭も大切にしながら、看護師としてのキャリアを続けたい人にとって、非常に魅力的な働き方です。

残業の少なさが育児との両立を後押し

子どもの送迎時間に影響する最大の敵、それは突発的な残業です。予定通りに業務が終わらず、保育園にギリギリで駆け込んだ…そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。

その点、訪問看護やクリニックなどの職場は、残業が少ない傾向があります。スケジュール通りに業務が終わるようシステムが整っており、「定時で帰るのが当たり前」という雰囲気の職場も少なくありません。

また、業務量が無理のない範囲に抑えられていることで、精神的な余裕も保ちやすく、家に帰ってからの子どもとの時間に笑顔で向き合えるようになります。

求人票では「残業ほぼなし」「残業月5時間以内」などの表記に注目し、実際の残業状況は職場見学で確認すると安心です。

転職を成功させたママ看護師の実例紹介

「本当に転職で子育てと両立できるの?」
そんな不安を抱える方に向けて、実際に転職して家庭と仕事のバランスを整えたママ看護師たちの実例をご紹介します。

勤務スタイルを変えただけでなく、心の余裕や家庭の笑顔まで取り戻したリアルな声は、きっとあなたの背中を押してくれるはずです。

ここでは、2人のママ看護師の転職成功ストーリーをお届けします。

3児のママが日勤クリニックへ転職した話

急性期病棟でバリバリ働いていたAさんは、3人の子どもを育てながらの夜勤と残業に限界を感じていました。
「帰宅が遅くなるたびに、子どもたちが寝てしまっていて、会話すらできない日が続いて…」

そこでAさんが選んだのは、自宅から車で15分の場所にある日勤のみ・外来専門のクリニック
面接時に「子どもが熱を出したときは休めますか?」と正直に相談したところ、スタッフ全員が子育て中でお互いにカバーし合っていると聞き、即決したそうです。

転職後は、毎日17時にはお迎えに行けるようになり、夕飯も一緒に食べられる生活に一変。
「子どもが“ママと一緒にごはんが食べられてうれしい”って言ってくれたとき、転職して本当によかったと思いました」

Aさんのように、勤務スタイルと通勤距離を見直すことで、家族の時間と看護の仕事を無理なく両立できたケースは多くあります。

訪問看護で子どもと夜過ごせるようになった例

2歳の娘を育てながら夜勤もこなしていたBさんは、育児と仕事のバランスに悩み、常に疲弊している状態が続いていました。
「娘の寝顔しか見られない日が続くと、自分が何のために働いているのか分からなくなってしまって…」

そんな時に出会ったのが、訪問看護ステーションの求人。日勤のみ、残業なし、直行直帰OKという条件が揃っており、思い切って転職を決意。

新しい職場では、9時〜16時の間で勤務できる柔軟なシフト体制が整っていて、お迎え時間に遅れることがなくなったそうです。

「夕方、一緒にお散歩して、ごはんを作って、お風呂に入って、絵本を読んで寝る。そんな“当たり前の時間”が、今は宝物です」

Bさんのように、訪問看護という選択が、子育てと両立しながらも看護師としてのキャリアを続けるきっかけになったという声は年々増えています。

看護師が送迎に間に合う働き方を選ぶコツ

子どもの送迎にしっかり間に合いながら、看護師としてのキャリアも大切にしたい。
そんな願いを叶えるには、転職先の選び方と見極め方にコツがあります。

求人票だけではわからない“職場のリアル”をどう見抜くか。実際に働き始めてから後悔しないための、チェックポイントや確認方法を押さえておきましょう。

このパートでは、求人票で見るべきポイントと、職場見学・面談での質問例を紹介します。

求人票で見るべき「シフト」と「制度」

求人票には魅力的な言葉が並んでいますが、具体的にどこを見れば送迎と両立できる職場か判断できるのかを知っておくことが大切です。

特に注目すべきポイントは次の通りです:

  • 勤務時間:日勤のみ、始業・終業時間が明記されているか
  • 残業の有無:「残業なし」「月〇時間程度」の記載に注目
  • シフトの融通:「週3〜OK」「時短勤務可能」などの表記
  • 子育て支援:「育休取得実績あり」「託児所完備」など

また、「ママナース歓迎」「子育て中の職員多数在籍」などの記載も、実際に育児と両立しているスタッフがいる証拠として参考になります。

求人票を鵜呑みにせず、現場での制度活用実績や具体的な働き方をチェックしていきましょう。

職場見学・面談で確認すべきポイント

求人票やエージェントの情報だけではわからないのが、実際の職場の雰囲気や働き方
だからこそ、職場見学や面接の場は貴重なチャンスです。

送迎と仕事を両立させるには、以下のポイントをしっかり確認しておきましょう:

  • 定時で退勤しているスタッフが実際にいるか
  • 現在、時短勤務中のママナースが在籍しているか
  • 子ども都合でのお休みや早退がどれくらい許容されているか
  • シフトの調整や融通は誰に相談できるのか

「実際に見て、話してみないとわからない」ことが多いため、なるべく勤務中の様子が見られる時間帯に見学させてもらうのがおすすめです。

質問のコツは、「私のような子育て中の方はどう働いていますか?」と、第三者視点で聞くこと。
相手も答えやすく、リアルな働き方を教えてもらいやすくなります。

まとめ|無理なく働き、家庭と両立する転職を

子育てと看護の仕事を両立するのは、決して簡単なことではありません。でも、働き方を見直し、あなたに合った職場を選ぶことで「子どもと笑顔で過ごせる毎日」は手に入ります。

「夜勤がなくなって家族の時間が増えた」
「子どもが“ママ、早く帰ってきてくれて嬉しい”って笑ってくれた」

そんな小さな変化の積み重ねが、あなた自身の心のゆとりと、家族の幸せにつながります

もし今、少しでも今の働き方にモヤモヤしているなら――
その違和感こそが、変わるべきタイミングかもしれません。

あなたと、あなたの大切な人たちの笑顔が増えるような職場に出会えますように。

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