「また運動会、行けないの?」
その一言が、私を変えました。
こんにちは、二児の母で看護師歴12年のミホです。
もし、あなたがこの記事にたどり着いたのなら——
「子どもの行事に参加できない」「家庭と仕事、両立なんて無理かも」
そんな思いを抱えていませんか?
私も以前、急性期病院に勤務していた頃は、夜勤や休日出勤が当たり前。
「仕事が忙しいのは仕方ない」
そう自分に言い聞かせながらも、運動会の前に子どもから聞かされるあの一言に、胸が張り裂けそうになっていました。
「またママ、来られないの?」
罪悪感と悔しさが混ざり合い、「このままでいいのか?」と自問自答する日々。
そんな私が転職を決意できたのは、同僚のママナースの一言がきっかけでした。
「私、子ども優先の職場に転職したんだよ」
——でも、本当にそんな職場あるの? 給料は? 慣れるの?
不安だらけの私を後押ししてくれたのが、看護師専門の転職サービス。
担当者に理想の働き方を伝えた結果、紹介されたのは——
- 子育てママが多く、休み相談がしやすい
- 日勤のみ、定時帰宅が基本
- 自宅から近くて通いやすい
そんな地域密着型のクリニックでした。
そして迎えた、初めて運動会に参加できた日。
開会式で私を探す息子の目に私の姿が映り、「ママ、ほんとに来てくれたんだ!」と満面の笑み。
その瞬間、涙が止まりませんでした。
「ママが来てくれて、最高の一日だったよ」
あの言葉は、今も私の宝物です。
この記事では、私のように「働き方を見直して、子どもとの時間を大切にしたい」と考えているあなたへ、
看護師の転職で運動会に参加できた具体的な方法や、職場選びのポイントをお伝えします。
「もう行けない」と悩む日々から抜け出すヒント、きっと見つかるはずです。

看護師でも子どもの運動会に参加できる転職先はある!
結論からお伝えすると、あります。
実際に私も、転職後は毎年欠かさず子どもの運動会に参加できています。
ポイントは「勤務形態」と「職場文化」にあります。
急性期病院のようなシフトが不規則な職場では、どうしても行事との調整が難しくなりがちです。
一方で、日勤常勤やクリニック勤務といった、比較的シフトが安定している職場では、家族行事への参加が可能なケースが多く見られます。
また、「子育て支援に力を入れている職場」を選ぶことも大切です。
単に制度があるだけではなく、実際にママナースが休暇希望を出しやすく、理解のある職場風土があるかどうかが重要です。
この後の章では、具体的にどんな職場なら運動会に参加しやすいのか、ママナースの転職成功例を交えながら詳しくご紹介していきます。
日勤常勤やクリニック勤務なら可能性大
なぜ日勤常勤やクリニック勤務だと運動会に参加しやすいのか?
理由は「勤務時間の安定」と「シフト調整の柔軟さ」にあります。
まず、日勤常勤の働き方では、基本的に夜勤がなく、勤務時間も朝〜夕方で固定されています。
これにより、「運動会当日が夜勤明けで体力的に無理…」という状況が避けられます。
また、クリニック勤務の場合は、外来対応がメインで、土日祝日が休診のところも多く、学校行事と重なりにくいのが特徴です。
さらに、規模の小さな職場では、スタッフ同士でスケジュールを相談しやすく、希望休も通りやすい傾向があります。
私自身も、日勤のみ・定時帰宅・ママナース多数という条件を満たすクリニックに転職したことで、運動会だけでなく、授業参観や保育参観にも参加できるようになりました。
忙しさだけで職場を選ぶのではなく、「どんな働き方がしたいのか」「家族との時間をどう過ごしたいか」を軸に、職場選びをすることが大切です。
夜勤なしの職場は行事調整がしやすい
夜勤がない、というだけで子どもの行事参加のハードルはぐんと下がります。
夜勤明けの日は、どうしても体力的にも精神的にも余裕がなく、運動会に顔を出すだけでも精一杯…。
さらに、翌日も勤務が入っていれば「ちゃんと見てあげられなかった…」という後悔が残ってしまうことも。
その点、夜勤のない日勤常勤やクリニック勤務であれば、前日も当日も体調管理がしやすく、万全の状態でイベントに臨めます。
私も転職後は、前日からお弁当の準備をしたり、当日の親子競技に備えて走りの練習をしたりと、心の余裕すら生まれました。
また、夜勤がない職場では、勤務の見通しが立ちやすいため、有休の申請やシフト希望の調整も前もってしやすくなります。
「家庭優先で働きたい」と考えるなら、まずは夜勤なしの働き方を目指すのが近道です。
有給・シフト相談が通る職場文化が重要
「制度がある=実際に休める」ではない、これが看護師転職の落とし穴です。
育児休暇や有給制度が整っていても、実際の現場では「人手が足りないから休めない…」というケースが少なくありません。
とくに急性期病院などでは、日々の人員配置がシビアなため、有給申請を出しても「この日は厳しい」と却下されることも。
その点、家庭と両立しやすい職場では、上司や同僚にも子育て中のスタッフが多く、事情を理解してくれる文化があります。
「子どもの行事なんです」と言えば快く送り出してくれるような雰囲気が根付いているんです。
私が転職したクリニックでも、毎月のシフト作成前に「子どもの行事の日程を教えて」と聞いてくれる風土がありました。
この“相談できる空気感”があるかどうかは、面接時に職場見学や質問を通して見極めるのがポイントです。
行事の参加だけでなく、急な体調不良にも柔軟に対応してくれる職場なら、安心して働けますよ。
子育て支援が手厚い医療法人や施設を選ぶ
転職先選びで失敗しないためのカギのひとつが、「子育て支援が本当に機能しているかどうか」です。
多くの求人票には「育児支援あり」「子育てと両立可能」といった言葉が並びますが、実際の働きやすさは職場によって大きく異なります。
特に医療法人の中には、法人全体でママナースの働きやすさを支援する制度を整えているところもあり、そうした環境は非常におすすめです。
具体的には、
- 保育所併設(または補助あり)
- 育児短時間勤務制度
- お子さんの急な発熱時の休み対応
などがあると、家庭と両立しやすくなります。
私が相談した転職エージェントでも、「この法人は女性職員の定着率が高く、育児中のナースも多いですよ」といった情報を提供してくれたのが、非常に参考になりました。
単なる制度の有無だけでなく、“実際にママナースが活躍しているか”をチェックするのが、転職成功のポイントです。
ママナース歓迎を明記した求人が狙い目
求人票の中に「ママナース歓迎」「子育て中の方も活躍中!」といった文言があるかどうかは、非常に重要なサインです。
こうした表記は、単なるアピールだけでなく、「実際に育児中の看護師が多く在籍している」「職場として子育てに理解がある」という実態を示していることが多いからです。
特に注目したいのは次のような表現です:
- シフト調整が柔軟にできる
- 学校行事への参加OK
- 有給がとりやすい環境
- 育児と両立しながら長く働ける職場
これらのフレーズが求人情報に含まれていれば、面接でも「子どもの行事参加について」具体的に相談しやすくなります。
また、ママナース歓迎の職場では、同じような悩みを共有できる仲間がいるため、精神的にも安心して働けるというメリットもあります。
転職エージェントに相談すれば、そうした“表には出にくい雰囲気”まで教えてくれるので活用してみてください。
復職支援制度が整っているかチェック
「ブランクがある」「育休明けで不安」——そんなママナースにとって、復職支援の有無は職場選びの大きな判断材料です。
復職支援制度とは、職場にスムーズに戻れるように研修やサポート体制が整っている制度のこと。
たとえば、こんな内容が含まれます:
- 業務内容の再確認研修
- マンツーマンの教育担当がつくOJT制度
- 育児との両立を想定した勤務スケジュールの提案
私の転職先でも、数年のブランクがある看護師さんが毎年何人も復職しており、「最初の3か月はゆっくり慣れていってくださいね」とサポートしてくれる雰囲気がありました。
復職支援が整っている職場では、「行事に合わせたシフト調整」や「保育園の迎えに間に合う勤務」など、現実的な働き方が提案されやすくなります。
求人票だけではわかりづらい部分なので、気になる職場があればエージェントを通して制度の活用実績なども確認すると安心です。
運動会参加を叶えたママ看護師たちの体験談
「本当に参加できるの?」と不安に思っている方にこそ届けたいのが、実際に転職して運動会に参加できるようになったママ看護師たちの声です。
私自身もその一人。以前は夜勤や休日勤務が多い急性期病院で働いていましたが、クリニックに転職したことで、家族行事にしっかり参加できるようになりました。
同じように転職を経験したママナースたちの体験談では、以下のような変化がよく語られます:
- 運動会や授業参観など、事前に日程がわかる行事にしっかり合わせて休みが取れるようになった
- 子どもが「ママ、来てくれてありがとう」と喜ぶ姿を見て、転職してよかったと実感
- 自分の体調管理も楽になり、家庭と仕事の両立に前向きになれた
転職前は「どうせ無理」とあきらめていたことも、職場を変えることで叶う。
そんな希望を感じていただけるようなエピソードを、次の見出しからさらに詳しくご紹介します。
転職後、家族行事に毎回参加できるように!
転職前は、夜勤や休日勤務に追われて、子どもの大切な行事に参加できないことが当たり前でした。
私だけでなく、同じように働くママ看護師たちも「子どもに申し訳ない」と感じながら、悔しい気持ちを抱えていたんです。
でも、転職を決意して働き方を変えたことで、状況は大きく変わりました。
私の場合、地域密着型のクリニックに転職してからは、毎月のシフト作成時に「この日は運動会です」と伝えるだけで、すんなり希望が通るようになりました。
もちろん忙しい日もありますが、「家庭も大事にしてね」と言ってくれる上司や仲間の存在が、本当にありがたく感じられます。
ほかにも、
- 保育園の発表会
- 小学校の授業参観
- 地域のスポーツ大会
などにも、毎回きちんと参加できるようになり、子どもからも「ママ、いつも来てくれてありがとう」と笑顔で言ってもらえるように。
「どうせ無理」と諦めずに一歩踏み出せば、こんなに変われるんだ——
そう実感できる毎日を、今は過ごしています。
転職前は夜勤明けで不参加も…
「行きたい気持ちはあるのに、体がついてこない」
これは、私が夜勤明けで運動会に参加しようとした時の本音です。
当時勤務していた急性期病院では、月に数回の夜勤があり、ちょうど運動会の前日も夜勤に入っていました。
仮眠を取って、そのまま運動会へ直行したものの、頭はボーッとして集中できず、足元はフラフラ。
応援の声もどこか上の空になってしまって、終わった後に「ちゃんと見てあげられなかったな…」と強い後悔が残りました。
さらに、数年続けるうちに、運動会当日にシフトが入ることも増えていき、「ごめんね、仕事なの」と子どもに言わざるを得ない状況に。
子どもが寂しそうに笑うたび、「何のために働いてるんだろう…」と、自分を責める気持ちでいっぱいになりました。
だからこそ、転職して家族行事にきちんと向き合えるようになった今、「この選択は正解だった」と心から思えます。
新しい職場ではシフト希望が通る
転職して驚いたのが、「シフト希望が通るって、こんなに安心できるんだ」ということでした。
前職では、「希望は聞くけど確約はできません」と言われ、提出しても反映されないことが多く、結果的に家庭行事をあきらめることに…。
でも、今の職場では「希望を事前に教えてくれれば、極力通しますよ」と言ってもらえ、毎月のシフト作成前にしっかり相談できます。
実際、子どもの運動会や参観日、保育園の面談などにも計画的に休みを合わせることができており、精神的なストレスが激減しました。
さらにありがたいのは、「誰かが家庭の都合で休むときは、みんなでカバーし合おう」という職場の空気。
私も、他のママナースの都合に合わせてシフトを代わることもありますし、逆に助けてもらうこともあります。
この“お互い様”の関係があるからこそ、無理せず働ける。
「行事を我慢しなくていい職場」を探すなら、シフトの柔軟性と職場の人間関係は最重要ポイントです。
家庭優先OKの職場でも注意すべき点
「子育て支援あり」「家庭優先OK」と書かれている求人を見て、安心して応募したものの——
実際に働いてみると「話が違う…」というケースも、少なくありません。
例えば、制度上は有休が取りやすくなっていても、実際の現場では「また休み?」「誰が代わるの?」といった空気が漂っている場合があります。
また、人数が少ない職場では、急な欠勤やイベント時の休みが「周囲に迷惑をかけるのでは」と気を遣ってしまい、希望を出しにくいことも。
私が転職前に相談したエージェントの担当者も、「制度よりも“実際に休みが取りやすい雰囲気”があるかが大事」と教えてくれました。
家庭優先で働きたい方こそ、求人票の文言だけで判断せず、面接時にしっかり質問して「現場のリアルな雰囲気」を確認するのがおすすめです。
見学の際に、他のスタッフの年齢層やライフスタイルもチェックできると、より安心ですね。
「子育て支援あり」だけでは不十分?
「子育て支援あり」というフレーズ、魅力的に聞こえますよね。
でも実は、この言葉だけでは“本当に子育てと両立しやすい職場かどうか”は判断できません。
たとえば——
- 制度として育児短時間勤務はあるけど、申請すると「誰が代わるの?」と渋い顔をされる
- 子どもが急に熱を出しても、「今日は休まないで」と言われる空気
- ママナースが少なく、子育ての苦労が共有されにくい
こうした“見えない壁”がある職場も、実際には存在します。
私が転職先を選んだときには、担当者が「この職場は、スタッフの約半数がママさんです」と教えてくれたことで、「ここなら本当に理解があるかも」と思えました。
支援制度が「ある」ことより、「活用できる」かどうかが肝心。
そのためには、実際に制度を利用している人がいるか、働きやすい雰囲気があるかを確認する視点がとても大切です。
運動会当日の人員確保体制も要確認
せっかく休み希望が通ったとしても、当日に「やっぱり出られない?」と呼び出されたら意味がありません。
それを防ぐためにチェックしたいのが、「人員確保体制がしっかりしているかどうか」です。
例えば、常にギリギリの人数で回している職場では、誰かが休むと一気に現場が回らなくなり、休んだ側が気まずい思いをすることも。
「家庭優先」と言っていても、実際には出勤の“圧”がある——そんな職場も、残念ながら存在します。
私の今の職場では、「○日休みます」と早めに伝えれば、余裕を持って人員を調整してくれます。
当日も「家族行事だから気にしないで!」と声をかけてもらえて、気兼ねなく子どもの運動会に集中できました。
面接や見学時に、「有休取得率」や「スタッフの定着率」なども聞いてみると、その職場の“本当の余裕”が見えてきますよ。
運動会に参加したい看護師が転職前にすべき3つのこと
「行事参加できる職場に転職したい!」と思ったら、やみくもに求人を探すのではなく、事前の準備が肝心です。
実は、転職前にやっておくだけで、ミスマッチを防げるポイントがいくつかあるんです。
私もこの3つを押さえたことで、安心して新しい職場に踏み出すことができました。
このあとの見出しで、以下の3点を順に詳しく解説します。
- 働き方の希望を明確にする
- 面接で“行事参加”の可否を具体的に確認
- 転職エージェントに家庭事情を相談
1. 働き方の希望を明確にする
まず最初にすべきことは、「どんな働き方を実現したいか」を自分の中で具体化することです。
ただ「運動会に出たい」「家庭と両立したい」だけでは、求人選びの軸がブレてしまいがち。
日勤のみか、残業はどのくらいなら許容できるか、通勤時間や休日の希望など、理想の生活リズムをはっきりさせましょう。
たとえば私の場合、以下の条件を紙に書き出してみました:
- 子どもの行事には毎回参加したい
- 夜勤なし、日曜祝日は基本休み
- 家から30分以内で通勤できる場所
- 定時退勤が可能な職場
こうした条件をはっきりさせておくと、求人情報を見るときも「これは合いそう」「ここは違う」と判断しやすくなりますし、面接での質問や交渉もスムーズにできます。
自分にとって譲れないポイントと、ある程度妥協できる部分を整理しておくことが、理想の転職への第一歩です。
2. 面接で“行事参加”の可否を具体的に確認
求人票には書かれていない「リアルな働き方」を知るためには、面接の場がとても重要です。
とくに「子どもの行事に参加したい」という希望がある場合は、遠慮せずに具体的な質問をすることがポイントです。
例えば——
- 「子どもの学校行事などで休み希望を出すスタッフは多いですか?」
- 「運動会などのイベントで、事前に休みを確保することはできますか?」
- 「直近でママナースの方が休みを取った事例はありますか?」
など、具体的な聞き方をすれば、実際の現場の対応や雰囲気が見えてきます。
私も転職活動中、面接で「運動会や授業参観に行きたいのですが、調整は可能ですか?」と質問したところ、「もちろんOKです。みんな家庭の事情に配慮していますよ」と即答してくれた職場を選びました。
もし面接官が答えを濁すようなら、入職後に希望が通らない可能性も。
遠慮せず、自分と家族の未来のために“確認すべきこと”はきちんと聞いておきましょう。
3. 転職エージェントに家庭事情を相談
「子どもの運動会に参加したい」——この希望を、どう伝えればいいのか不安に感じる方も多いと思います。
そんな時こそ、看護師専門の転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは、求人票には載っていない「職場のリアル」や「ママナースに優しいかどうか」などの内情を教えてくれる、頼もしい存在です。
私自身も、「日勤のみ」「家庭優先OK」「行事参加に理解のある職場」という希望を正直に伝えました。
その結果、希望にぴったり合った地域密着型クリニックを紹介してもらえました。
さらに、エージェントを通して伝えておけば、面接で自分から言いづらいこと(例:行事参加の希望や残業NGなど)も、事前に交渉してくれることがあります。
ポイントは、「遠慮せず、本音を伝えること」。
あなたの希望や家庭の事情をしっかり理解した上で求人を探してくれるので、ミスマッチも少なく、安心して転職活動を進められますよ。